希少がんとは
希少がんとは、患者数が少なく「まれ」ながんであり、1年間に診断される患者数が「人口10万人あたり6例未満」のがんのことを指します。
症例数が少ないため、疾患に対する情報が少なく、診断を受けるまでに長い時間がかかることや標準的な診断法や治療が確立していないといった課題があります。
世代別に見ると、小児からAYA※世代に多いというデータも出ております。
※AYA世代:Adolescent and Young Adultの略で15歳~30歳前後の思春期・若年成人
藤田医科大学病院での取り組み
当院では、希少がんに対し、様々な診療科や部門が連携し、最適な治療方法を選択して診療に取り組んでおります(図1)。
当院で診療を行っている希少がんの患者数は年々増加しており(図2)、今後は、遺伝子変異に基づく治療薬の提案もおこなっていく予定です。
他施設ではあまり実施されていない新規薬剤の開発のための希少がんの治験や、希少がんに対する遺伝子診断も実施しております。
今後の展望
既存のがん相談支援センターで、電話での相談窓口を設け、通院中ではない患者さまの相談にも対応していきたいと考えております。