横断的診療
がんの治療においては外科治療、放射線治療、内視鏡治療、化学療法が主な治療法として行われていますが、それぞれメリット、デメリットがあります。現在ではそれぞれの特徴を生かして組み合わせて治療する集学的治療が行われ、それぞれの専門家が話し合いながら治療計画が立てられ治療効果は上がってきています。当センターでは、がん診療に関わる医師、看護師、薬剤師らが、臓器の特異性を超えた横断的診療の一環として、「キャンサーボード」というミーティングを定期的に開催し、患者さんの状態にマッチした診療計画を提供できるような体制をとっております。詳しくは、「キャンサーボード」のページをご覧いただくか、担当医師にご相談ください。当センターは将来的に、患者さんが臓器横断的な全人的診療を受けられるような「診療クラスター」制導入による「高度がん診療センター」の設立を計画しております。
がんゲノム診断
藤田医科大学病院は、平成30年4月に「がんゲノム医療連携病院」に指定されており、ゲノム診断のための相談窓口を設けております。「がんゲノム診断」は平成31年4月より特定の診断パネルが保険収載されております。しかしながら、すべての患者さんに広く門戸が広げられている状況ではありません。一方、当センターでは、一部患者さんのご負担にて、がんゲノム診断を受けられる体制を確立しております。詳しくは、「外来がん医療ユニット窓口」にご相談されるか、「がんゲノム診断リンクサイト」をご覧ください。
ロボット支援手術
藤田医科大学では、2009年に日本で初めてda Vinci S Surgical System (Intuitive Surgical, Inc.)を導入いたしました。現在では、最新型のda Vinci Xiを含む合計3台が常時稼働しており、消化器外科、泌尿器科、産婦人科、呼吸器外科の領域で、全国でも有数の手術成績を誇っております。それぞれの診療科では、保険診療として認可されている疾患のみならず、保険未収載の疾患においても積極的に参画して疾患適応拡大を目指すべく日々、尽力しております。さらに、サージカルトレーニングセンターや先端外科治療開発共同研究講座を学園内に設置し、安全な先端外科治療を普及するための手術トレーニングや日本初の実用型内視鏡下手術用ロボットの開発を行っています。ロボット支援手術の治療成績やトレーニングセンターの詳細については、専門のサイトをご覧ください。