藤田医科大学 腫瘍医学研究センター

産婦人科

産婦人科疾患に対する低侵襲手術(腹腔鏡・ロボット支援下手術)

産婦人科疾患に対する内視鏡手術は、低侵襲性と整容性から社会的ニーズも高いため、現在では広く普及し、多くの施設、そして疾患に対して導入されています。しかしながら、従来の開腹手術に比べ手術難度が高いため、対象や適応については、各術者や施設で異なっているのが現状です。当産婦人科では、1994年に腹腔鏡手術を開始以降、安全な内視鏡手術の運用に努めるとともに、これまで数多くの手術実績を集積してきました。産婦人科疾患に対する内視鏡手術は、子宮筋腫等の良性疾患に対する腹腔鏡下手術が1995年に保険収載されたのに対し、子宮体がんに対する腹腔鏡下手術は2014年に、子宮頸がんに対する腹腔鏡下手術は2018年にその適用が認められたばかりであり、その手術にあたっては習熟した婦人科腫瘍専門医と内視鏡技術認定医の下で実施されることが求められています。当産婦人科では、こうした専門医師を複数名配置しているため、先進的かつ安全な腹腔鏡下手術を提供していけるものと考えています。
一方、近年の技術革新により、従来の腹腔鏡を超える高精度な手術操作が可能な手術用ロボットが開発され、世界的にその運用が開始されています。当産婦人科では、2012年にロボット支援下手術を開始し、これまで子宮筋腫等の良性疾患に対する子宮全摘術や子宮筋腫核出術、子宮頸がんと子宮体がんに対する根治術を行ってきました。そのうち、「婦人科良性疾患に対するロボット支援下子宮全摘術」と「子宮体がんに対するロボット支援下子宮悪性腫瘍手術」の2つの術式が、2018年度の診療報酬改定において保険適用となっています。当産婦人科では、次世代の先端的手術であるロボット支援下手術を積極的に運用し、さらなる低侵襲手術の確立に向けて取り組んでいます。

ロボット支援下手術のメリット

婦人科良性疾患(子宮筋腫等)および悪性疾患(子宮体がん、子宮頸がん)に対するロボット支援手術は、開腹手術と比べ、出血量は少なく、腸閉塞などの術後合併症も減少し、入院期間が短縮することから早期社会復帰が可能になることが明らかとなっています。また、子宮頸癌においては、骨盤底の深い部位における骨盤神経の温存に優れているとされています。

ロボット支援下手術の適応と内容

2018年度の診療報酬改定において、保険適用となったロボット支援下手術についてスライド資料を用いて説明させていただきます。
←スライド資料はこちらからご覧ください